nikki(仮)
2019年3月7日
長濱ねるが欅坂46からの卒業を発表する
次の全国握手会が最後ということで、推しメンじゃないけどお金があったら行きたかったなあと頭で呟く
お金があったらって毎回言ってんなあと項垂れる
キモいほど無生産的な、それでいてかなり幸福的な数日を過ごす
(ベッドに横たわってるだけじゃね?と俺のギャルが指す)
3月9日0時
ふと欅坂46の公式サイトを開く
何気無しに長濱ねるの最後の全国握手会の日程を確認する
いや!今日!今日じゃねえか!と頭で言う
今日だった、と笑う
参加する心づもりは無かったはずだが、今日かよと驚く
と、不審な思惑が頭を過(よぎ)る
この感覚、あの時と同じだった
2017年7月21日、欅共和国2017の当日券の販売が発表される
その発表は随分と急な話で、ライブは明日にもかかわらずその前日に発表された
が、俺はそれに乗って行った
ずーみんに会えると信じてその足で富士急ハイランドまで行った
(この時今泉佑唯は休養していて、欅共和国で復帰するかもと囁かれていた)
あまりに突発的で後先も考えない行動だったので、宿も取らずに野宿をした
結局ずーみんには会えなかった
その感覚は突如としてやってくる
今から準備して行ってやろうという企み、かなり無茶で危なっかしい計画
俺は纏まった計画を立てる
もちもの:お金、食糧(ハムカツ一切れえびシュウマイ二つ)、小物諸々
ママチャリで会場の幕張メッセまで行く
(お金が無いので)
6時、家を出発し秋葉原へ向かう
9時半、秋葉原のヨドバシカメラでPayPayと銀行口座を連携させる
(ペイペイ残高が500円あったのでそれに千数百円チャージして欅坂の握手券同封CDを買おうと考えた、お金が無いので)(なぜ秋葉原のヨドバシカメラなのかは訊かないでほしい)
10時、秋葉原のソフマップ4号館で欅坂の握手券同封CDの値段を確認する
ATMで口座にCDマイナスPayPay残高円を預け入れる
再びソフマップ4号館に戻り、欅坂の握手券同封CDを買う
13時、幕張メッセに到着する
レーンに並んで「ねるちゃん」と握手をする
計画はそこまでだった、帰りはどうにでもなると思ったので
(甘(あめ)笑)
ある程度計画が固まったのですぐに飯を食う 風呂に入る 身だしなみを整える 荷物を準備する 着替える
6時21分
計画とやや遅れ家を出発する
準備に力を全振ってしまう俺にしては、とふふんとなる
あらかじめスクショしまくった地図のキャプチャを見ながらママチャリを漕ぐ
方向音痴の俺にしては足取りは軽く、8時8分、秋葉原に到着する
(↑これが見えてかなりはしゃいだ、エディオンAKIBA)
秋葉原まで自転車で行けるんすね、と感動する
(途中で東京ドームシティに着いた時もうわあ!と言った)
最初の2時間無料の駐輪場にママチャリを停める
ヨドバシカメラの開店までせっかくなので休みたいと思い、辺りをうろつく
結局屋内で座れるところが駅構内の個室トイレしか無く、しばしそこで休憩する
10時
さぁ行くぞとヨドバシカメラに入るがなるほどな、こいつぁ諦めた方がいいなとそそくさと退散する
(なるほど、なるほど、と)
10時半
機転を利かせて近くの、うーん、キノコ屋さんを検索し、入店する
この時点で10時半に出発するという計画とズレが生じ始めているが、どうしてもPayPayでCDを買いたい俺は構わず連携を試みる
が、登録されていません、じゃあ登録しよう、サービスは終了しています、別ページからやってみよう、登録は出来ましたが別途申し込みが必要です、じゃあ申し込もう、一週間かかります、キャ!?!?!?
んっ…笑
ュ〜…
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ネ申
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↑豚が一頭丸々挟まっちゃってるサンドイッチ
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↑攻守交代
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↑ロバがパンになっちゃって全く進めずにかなり困ってるブレーメンの音楽隊
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🍞💦
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↑元ブレーメンの音楽隊
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↑元ブレーメンの音楽隊が丸々挟まっちゃってるサンドイッチ
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🍞💦 🏃💨
🍞💦 🏃💨
🍞 🏃💨
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↑パン食い競争部の皆さん
5️⃣😭
🥈😃
4️⃣😱
🥇🤗
6️⃣🍞💦
🥉😌
↑結果発表
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🍞🍞🍞
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↑元パン食い競争部の皆さん
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↑攻守交代
♪…ふゅき〜♪キッ!?!?…ふぁ〜
…
PayPayの連携を諦め、子供みたいに泣きながらキノコ屋を後にする
ヨドバシカメラのタワーレコードで欅坂の握手券同封CD(黒い羊初回限定版TYPEA)を購入する
(↑パッケージを撮っている暇など無い)
11時半くらいか、出発する
も〜最初から買ってりゃさ〜泣と自転車を漕ぐ
かなり時間をロスしているので焦ってCDを落とす
漕ぐ
お茶のペットボトルを落とす
漕ぐ
ドトール見えないけど
漕ぐ
たぶん道間違ってるんじゃない
構わず漕ぐ、間違ってると思いたくないので
間違ってるので道を変える
また間違える
迷う
一刻も早く幕張へ急がなければならないのに、道に迷う
焦る
位置情報を取得してマップ通りに進むも、よく分からない、焦る、迷う
マップにかなり遠回りをしろと言われたが構わずこっちの方が早いだろと我が道を進む(例えとかではなく本当に)
なんと、ショートカットに成功する
正規ルートに復帰する
幕張へ向かう
この辺りからずっとずーっと真っ直ぐで、分かり易いから良いなと漕ぎ潰す
が、切迫する時間、途方も無い距離、肉体的に精神的にもかなり疲れてくる
回復アイテムでも…とサランラップ塊(サランラップかい)を鞄から取り出し、雑にくるまれたハムカツとえびシュウマイを食べる
格別に旨い、本当にちょっと回復する(緑の光が本当に出ていました)
漕ぐ
橋に差し掛かる
疲労が無きゃ最高のコンディションなんだが、と嘆きながらデカい青を越える
何回デカい青を越えたか分からない
時間に殴られていなければかなり楽しいだろうな、と思う
他人に道を訊き倒し、ひたすらに漕ぎ続け、ようやく千葉に突入する
ようこそ 千葉へ と随分と高いところから言われる
まだ千葉だったのかよ、と泣く
この辺りは、4人1組で出場する自転車の全国大会にママチャリで1人で出場し、独走しているという設定で漕いでいた
(実況のアナウンサーが「この男のスタミナは無尽蔵なのか!?」などと捲し立てる)
(他チームの女がモニターを見ながら「1人でもう千葉まで!?信じられない…」などと言う)
(薄暗い部屋でこのレースで賭けをしている悪い大人達が「この男…どこまで保(も)つかね…」などと言う)
(このレースには参加していない強キャラの猛者っぽい男がモニターを見ながらフフフ…と笑う)
過酷な状況に置かれると、鳥人間コンテスト2011の東北大学の中村拓磨のことも馬鹿には出来なくなる
その設定への忠実な没入のおかげか、市川市!船橋市!習志野市!と漕ぎ進め、ついに幕張メッセがある美浜区に突入する
(ここを走っている時 本当に辛かったのでマジでダイジェストにしたくないのですが)
案内標識に「幕張メッセ」の文字が見える
「幕張メッセ ↑ 8km」
ハッキロ…
心が折れかける
とうに限界は超え、満身創痍だ
が、己を鼓舞し、漕ぎ潰す
これでもう終わり、これが最後の8km、これを走ったら終わり、と無理矢理に体に鞭を打ち、走る
ねるちゃん…ねるちゃん…と走る
この辺りは普通にまあまあの声量で独り言をこぼしていた
15時45分
幕張メッセ周辺に到着する
大勢の人がいる
ボロボロのママチャリを停める
急ぎたい、が、握手会場が分からずにもたつく
焦る
が、やっとこさ会場に着く
握手会場→
(長濱ねる以外)
長濱ねるの握手は、終わっていた
長濱ねるの握手だけ受付時間が16時と早まっており、それに間に合わなかった
そんなのないよ〜泣
トホホ〜泣となる元気も無く、会場へと向かう
会場へ着くと、夥しい数のオタクがいた
夥しい数のオタクを見たことがあるか?(コミケとかあるか)
最後尾に並ぶ
若々しく、陽々しい
良い匂いはしない
マヂラブの村上しか着ない色のベストを着たおじさんがいて安心する
外の人(そとのひと?)を装って直立し、順番を待つ
知り合いに会わないかが一番怖い
1時間ほど待ち、ようやく順番が来る
荷物検査を受ける
へいへいとお茶を飲み、むせる
大丈夫ですかと笑われるが、疲れているので全く恥ずかしくない
へいへいと金属検査を受ける
ついに、握手会場に放たれる
そういえばレーンの詳細知らないんだよな、と座っているオタクさんにレーンの詳細を撮らせてくれと頼む
独りで座っているオタクさんは全員優しいので、快く了承してもらう
(明るい方が良いですよね?と画面を明るくもしてくれた)
会場の地べたに座り、ざーっとレーンを流し見る
二期生はよく分からない
1枚しか無いから2人のレーンが良いな
おっ、ここ良いんじゃないか?
なかなか良いぞ、と鼻息を荒くする
推しメンがいない今、好きなメンバーはと訊かれれば強いて言えばなーこちゃんかなと答えるくらいにはなーこちゃんが好きだ(いわゆる2推し、だった)
買ったCDをその場で開け、握手券を取り出し、ワァク!ワァク!しながら第10レーンへ向かうと、長沢菜々香の字しか無く、パェ?となる
鈴本はたぶん何かイレギュラーがあったんだろうな、と察する
1人でもいいよ!仲間だろ!と構わずレーンに進む
俺はよくそういう変なミスをするので、後ろの人に「ここ長沢菜々香ですよね?」と訊いたら「そうです」と答えてくれた
なーこちゃん推しの人と話したの初めてだ…とヒュウヒュウしながら並ぶ
休憩含めかなり長い時間並ぶので次々と周りが座っていくのだが、俺は座るのがなんか恥ずかしくて座れずにずっと過ごす
(こういうことがいつもあります)
ねるちゃんと握手するものだと思っていたのでなーこちゃんとの握手内容を全く考えていなかったが、待機時間が長いおかげでなんとか良いんじゃねえの!?となる握手内容を思いつく
握手し終わって平静を装って真顔にするのやめろよ、楽しかったら笑えとすれ違いながら思い、ついに順番に
券を出し、手を見せる
なーこちゃんが見える
50kmかけて来た
疲れているのでそこまで緊張はしていない、ただ楽しみがある
!なーこちゃん恋人繋ぎ!
前のオタクさん達が流れで皆んな恋人繋ぎをしている、俺は芽依ちゃん(東村芽依)としか恋人繋ぎしたことないのに…(キモアムロ)
(普通の握手で来られたが無理矢理恋人繋ぎをした、恋人繋ぎがしたかったので)
ついに順番が来る
用意していた言葉は3パターン、が、
A→B→Cの順番で言う予定を
A→C→Bの順番で言ってしまうミスを犯す
が、それでも会話は成り立つので傷は浅いもんだ
そして最後のBの言葉、「片想いです」、良いんじゃねえの!?ってやつ、良いかどうかはてめえらに任せる、を思い出したかのように挿し込む
と、なーこちゃん、「両想いだよっ」と返す!
完璧な返し!
めんけ極まり無い声のトーン!
萌えで殴られるこの感覚!
萌えが50km分の傷口に痛いほど染みる…!
俺、“オチ”る…!
俺、心酔…!
が、気絶しないように舌を噛みながら剥がしと戦い、なーこちゃんも一緒に戦ってくれ、剥がされた後も両の手を振り最後まで握手を全うする
フラフラして立てないのは疲労によるものではない、そう確信しながら荷物を取りレーンに並ぶオタクさん達とすれ違いながら歩く
見せつけるように目一杯ニヤニヤして、「あー良かった、良かったよ」「いやぁ〜笑」などと呟きながらレーンを後にする
再び地べたに座り込み余韻に浸っていると会場を出るように言われたので、帰っかあと歩き出す
会場を出ると威勢の良いオタクさん達が特典のポスターを取り引きしたりセールスしたりしている
それを尻目に会場を出る、寒すぎる
歩いているとアイドルをやっているという女の子に話しかけられ、チラシを貰う(レジュメって言え!と俺の目の前の拷問官が言っていますがうるせえと、恥ずかしいから)
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3月24日
続きを書くのがめんどくさくなっちゃったので中途完結で公開することにする
完全完結してないから(仮)ってこったね
気が向いたら書かあ
書かあ天下
🙇🏿